ツリーハウス&森の建物カタログ

森の中に森にふさわしい建物をつくろう!というコンセプトで、MORIMORIネットワークはツリーハウス、バイオトイレ、ウッドデッキ、サークルハウスなどをつくっています。

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設計は理事の小島洋児氏。森の中の建物を紹介します。

小島洋児 一級建築士 小島洋児設計室主宰
NPO法人日本環境調査会理事 シェイドツリーユニット代表

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森の家をつくるとき

森の中を、風が爽やかに通りぬけ、太陽の陽ざしが大地の隅々まで行きわたるのは、木々の幹のカタチが円形だからです。
想像してください、もし、すべての木の幹が四角く角張っていたら、森の雰囲気はどうなってしまうのでしょう?
私が森の施設を設計するときは、出来るだけ円形に近づくようプランニングします。例えば今まで、5角形、6角形、8角形のプランをはじめ、12角形や16角形のサークルハウスやツリーハウス、バイオトイレをつくってきました。多角形でつくられたそれらの建物はどれも、風や太陽の光を遮ることなく、木々や野草たちがつくる森の景色に、もう何年も前からそこにあるかのように、文字通り自然に溶け込んでいます。

風影広場のツリーハウス
(埼玉県飯能市風影(ふかげ)広場)

MORIMORIネットワークが初めて作ったツリーハウス。

「ミズキのツリーハウス」ミズキは広葉樹で放射状に枝を拡げ、葉を良く茂らせますので、傘の変わりになりそうでした。そのために、あえて屋根をつくらずに、床と手摺だけの構造にしました。

 12角形のサークルハウス
(埼玉県飯能市風影(ふかげ)広場)

森の広場のシンボルになるように、12角形のプランととんがり屋根の構成にしました。森や山の中では、突然天気が崩れるときがありますが、そんなときのシェルターの役割もします。
中に入ると不思議に落ち着く空間です。森の書斎にもなります。

配羅郷ツリーハウス
(岩手県岩泉町配羅郷)

8角形のカタチは、イタヤカエデ大木に優しく収まって、大きな鳥の巣に入りこんだような非日常的な感じになり、子どもたちも大喜びです。
岩泉町第1号のツリーハウス。道からも見えるのでみんなの人気の的です!

ツリーハウス全景

作業工程

みんなが楽しんでいます

配羅郷バイオトイレ
(岩手県岩泉町配羅郷)

ツリーハウスに泊まるときや、長い間、森で過ごすときに必要です。
森の中にあるトイレに重要なのは、エコの発想と森にふさわしいかたちです。トイレを使ったら、おがくずを少し入れて、手でハンドルを回します。こうやっておがくずの中に酸素を送り込むと、バクテリアが活発になりきれいにしてくれます。水も電気も使わないエコな考え方のトイレです。清潔で、臭もほとんどありません。

「セラピーランドのバイオトイレ」と「水場つきデッキ」
(埼玉県飯能市風影 セラピーランド)

女性や子どもも一緒に、森で長い時間過ごす時には、必ず必要になります。
2012年より始めた事業です。
事業の内容は【創る・育てる「みんなの森林セラピーランド」】をみてください。

緑のボールのようなツリーハウス
(埼玉県飯能市風影 セラピーランド)

緑の木々の葉や花に包まれると、誰でも母親の体内に包まれるような感覚になります。雑木林の中で、一度視界を遮られると、かえって、森への想いが強くなります。
こもれびカフェではときどきおいしいコーヒーとシフォンケーキも。

ツリーハウスのデティールを紹介します

みんなでつくりました

完成お披露目パーティ

「14角形のサークルハウス」と「7角形のバイオトイレ」
(山形県上ノ山)

熊の棲む自然林を泊まって楽しむための小屋です。森の景色を壊さないように、木々の幹のカタチに合わせて、円形に近い建物にしました。

子どもとつくるツリーハウス
(山梨県小菅村東部森林公園キャンプ場)

いつも元気に飛び回る子どものために、大きな遊具のような6角形のツリーハウスを、子どもたちと一緒につくりました。
まるで、童話に出てくる精霊が棲む木のようです。

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